近居のメリット・デメリット

近居とは、両親や義父母と同居するのではなく近くに別々の世帯が暮らすことをいいます。お互いのプライバシーを守ることができ、適度な距離感で付き合える形ですので、近居を選ぶ人は多いです。近居の具体的なメリットとしては、怪我や病気などの緊急時に助け合えるということが挙げられます。親が体調不良の時にすぐに様子を見に行けたり、逆に子夫婦が病気や怪我をした時に親に頼りやすくなっています。

特に子育て中に手を貸してほしい時などに頼りやすいというのは、大きなメリットと言えます。子育てがある程度落ち着いたらまた働きに出たいという人も多いですが、就職先を探す際に面接時に聞かれることが多いのが、子供が急病になった時にはどうするか、という質問です。そんな時に、実家が近く子供を預けやすい環境にある、臨機応変に対応できることというのは就職をする際に頼りになります。親世代が長く住んでいる土地で暮らすため、生活のしやすさや治安などの様々な環境がある程度わかりやすいというのも安心できるポイントです。

ただし、デメリットもあるためその点も十分に考える必要があります。距離が近いということは両親が干渉しやすいということでもあるため、行き来の頻度がストレスになってしまうことも考えられます。生活に口を出されることもあるため、近居前にある程度ルールを作っておくとお互いの負担を減らせます。他にも、介護が必要になった時に負担になる、過干渉が原因で夫婦仲が悪くなってしまう可能性もあるため注意が必要です。